2024.05.01
1943年に創業し、福岡市中央区那の津に工場を構える製粉会社です。
特筆すべきは、二代にわたる社長がドイツに留学し、製粉の国家認定技術者の資格(※)を取得されたこと。
現地で培った高度な技術と理論を製粉に活かし、多彩なニーズに応える製品づくりに反映しています。
最新の設備と厳格な品質管理のもと、安全・安心な製品を安定的に供給。
さらに、九州の製粉会社として地域の食文化を支えるだけでなく
海外輸出にも積極的に挑戦し、常に新たな可能性を追求する姿勢が根づいています。
近年は、組織力の強化と人材育成にも力を入れ、さらなる成長をめざして歩みを進めている企業です。
※国家認定技術者資格について/正式な資格名は、Staatlich Geprüfter Techniker fur Müller(製粉業者のための国家認定技術者資格)。
製粉工程の理論や栄養学、製粉工場の経営などの国で定められたカリキュラムを修了し、国家試験(Staatsexamen)に合格する必要があります。
2023年に創業80周年を迎えられるにあたり、ロゴとスローガンの制作をご依頼いただきました。
クリエイティブに取り組む中で、社長から詳しいお話を伺ううちに
多角的なコミュニケーション戦略の必要性が見えてきました。
そこで、中長期の事業計画に沿って、総合的なブランディングを目指すことにしました。
大陽製粉がもつ技術力や発想力、将来のビジョン、社風などについて伺う中で
次のような魅力あふれる側面が浮かび上がってきました。
◉ オンリーワンの商品を生み出し、食のクリエイターの創造力を刺激している。
◉ つねに技術革新に努め、新たな答えを提供しつづけている。
◉ 食文化の原点に立ち、人々に食の感動を届けている。
◉ 創造力の源である社員一人ひとりを大切にし、その成長を温かく支えている。
こうした姿勢を反映し、スローガンとロゴには
「創造の源である太陽のように、力強く、明るく、温かい企業」を体現するクリエイティブを追求しました。
お取引先や協力会社にとって、大陽製粉の「顔」となるのは、社員の皆さまです。
だからこそ、ブランディングにおいては、デザインなどの見た目を整えるだけでなく
社員の皆さまの意識や行動に「らしさ」を宿すことが何よりも大切になります。
そこで、大陽製粉の5つの部署の皆さまにご協力いただき
約5か月間にわたってワークショップを実施しました。
社員の皆さまご自身の力で理念を言語化していただくことで、
自らの言葉として理念が浸透していくことを目指しました。
スローガンとロゴ、理念ワードが確定したことで、コーポレートサイトにもこれらを反映してリニューアル。
大陽製粉の強みや、ものづくりの哲学が、より詳しく伝わるようにしました。
アートディレクター | 梶原 道生 |
クリエイティブディレクター コピーライター | 後藤 エミ |
グラフィックデザイナー | 川元 美和 |
Webデザイン、コーディング | 和田谷 真司、中嶋 正人、内田 高志(BASE Q) |
フォトグラファー | 井上 食堂 |
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