2022.01.07
国内トップクラスの繊維加工技術を駆使してアツギが開発した
プレーンストッキング&タイツブランド「ASTIGU(アスティーグ)」のブランディングを
ローンチから数年間、担当しました。
社名であるアツギ(ATSUGI)のアナグラムになっています。
日本で最初にシームレスストッキングとパンティストッキングを発売し、
優れた繊維加工技術で新機能ストッキングを生み出し続けるアツギ。
その企業精神の柱となるようなブランド名を目指しました。
アツギは日本で唯一、ストッキングを糸から自社開発しています。
だからこそ、機能やニュアンスの異なるストッキングを何タイプでも生み出せるのですが、
各商品に個性があるのであれば、それぞれの特性を明確に表現する必要があると考え、漢字のパッケージをご提案しました。
【漢字案 開発の背景】
この漢字のアイデアには、私個人の生活者目線が入っています。
ストッキングは高機能レッグウェアであるために、パッケージには難しい技術用語がたくさん書き込まれていました。
しかし、それらは専門的な業界用語で、一般の生活者には分かりにくいものだったのです。
ストッキングを購入する場面は、他の買い物のついでや、急ぎのシーンとなります。
食料品のカゴを提げていたり、他のショッピングバッグで手がふさがっていたり、
会社帰りで仕事のバックを抱えていたり、はたまた急な伝線で慌ててストッキングを求めるときなど。
またストッキングを買い求める人はパンプスを履いていることも多く、足の痛みに耐えていることもあるでしょう。
そのような状況で、技術用語を理解しながら商品比較をするのは、とても面倒なことです。
だからこそ、漢字一文字で商品特性が分かるようにしたい。
一人の生活者としての思いが、この漢字パッケージに結びついています。
アスティーグのストッキングが11タイプもあるのは、ファッションのように選ぶ楽しみをお届けするためです。
マナーとしてではなく、「穿いてみたい」というポジティブな気持ちで身に着けるものとして生まれ変わった
新ブランド誕生の意義を表現しています。
※ブランド誕生から3年目のグラフィック一例
語りすぎることなくニュアンスで伝え、見る人が自由に想像できる余白を設ける。
そんなファッションの方程式に則った中吊りポスターシリーズは、電車内でも目を引き、
SNSで話題になりました。モデルは、世界のランウェイで活躍するTAOさんです。
プレーンストッキングと同様に、プレーンタイツもまたイメージの刷新が必要でした。
アスティーグブランドとして漢字一文字のパッケージに整え、
表現においてはファッションらしいテイストを大切にしています。
防寒のための服飾雑貨として、デニール数で選ばれることが多いプレーンタイツ。
冬の脚に美意識をもたせたいという願いから、次のようなコンセプトコピーを用意しました。
*2012年 秋冬新作「輝」
クリエイティブディレクター | 中山計(電通) |
アートディレクター | 上田崇史(STAND) 吉川努 (sublime) |
コピーライター | 後藤エミ/ネーミング ・ 漢字デザイン案 ・ パッケージ 香西伸子 (sublime) /パッケージ |
デザイナー | 木村真也 内田大喜 (sublime) |
クリエイティブディレクター | 中山計(電通) |
コピーライター | 後藤エミ |
クリエイティブディレクター | 中山計(電通) |
アートディレクター | 上田崇史(STAND) 宮田識(DRAFT) |
コピーライター | 後藤エミ |
デザイナー | 野崎なほ子 飯田郁 (DRAFT) |
スタイリスト | 飯島久美子 |
ヘアメイク | YUUK |
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